ついに文化祭は始まった。
それぞれの出し物の見回りをしないとな。
違反をしていないか、危ないことをしていないかみるのも生徒会の役割だ。
辺りは賑やかでみんな楽しそうだった。
俺たちにとって大事な思い出だ。
やって来たことをやって良かったと思えるような文化祭になるといいな。
「唯人先輩、見てください」
一通り見回りを終えて、自分たちの行うカフェに戻ってくるとそこは大繁盛していた。
「すごい……さっそく人が入るなんて思わなかった」
でも、女子の数が多いような気が……?
「宇佐美くん~注文したいんですけどお」
「直人、こっちにも来てよ〜」
ああ、やっぱり。
みんな宇佐美目当てで来るのか。
人気者は大変だなぁ。
そんなことを考えながら裏で飲み物の準備をしていると、遅れてくると言っていた1年生の女子がスマホを握り、焦りながらやって来た。
「どうしよう……」
「どうかしたのか?」
キャラクターの着ぐるみを着て、呼び込みを行っていた1年生の女子が困ったように言う。
「実はクラスの方で具合悪い子がいて、急遽入らなくちゃいけなくなっちゃって……でも代わりがいなくて」


