生徒会長と秘密の契約


「はい、遊んでないで準備準備」

3人はしぶしぶ準備へと取り掛かった。
看板に内装、衣装も8割が終わっている。
後は前日のジュースやお茶菓子の準備と、チケット作りか……。

「唯人先輩」

色々と考えていると、宇佐美は俺の肩を叩く。

「看板壊した犯人、探らなくていいんですか?」

看板や他のものを壊した人。
出来れば探したい気持ちはある。
でも今は問題を掘り返して、みんなの気持ちを下げたくない。

「とりあえず、対策だけして犯人を探すのは文化祭が終わってからにしよう」
「そうですね」

それから準備に準備を重ね、ついに文化祭の日がやって来た。

俺は当日、クラスの方で特別やる仕事はないので、1日生徒会喫茶の方にいることになっている。
少しの期待をこめて、両親に時間と場所を伝えたけれど……。

母さんからは【仕事だから】と。
父さんからは返事すら帰って来なかった。

来れるわけないよな。
結局3年間、見てもらえなかったな……。