生徒会長と秘密の契約


それは紛れもなく、宇佐美のお陰だ。

「ったく、唯人さんは下手くそなんですよ、人を頼るのが。なんのために俺がいると思ってるんですか?」
「……ぅう」

「副会長なんですから、会長の補佐くらいさせてくださいよ」

宇佐美はそう言うと俺の頭をポンポンと撫でた。

こんなに宇佐美には酷いことをしたのに、いつだって俺を励ましてくれるのは彼だった。

「あり、がと……」

生徒会は俺一人でやっているんじゃない。

こぼした涙の分、明日は元気に笑えるように。
俺は今ある涙を拭った。

「というか、なに自分だけスッキリした顔してるんです?」
「えっ」

「俺はめちゃくちゃモヤモヤしてますよ。誰かさんが約束破るから……」

「約束?」

「命令したでしょ?無理しないようにって。破ったからお仕置きです」

「ま、待て……っ!そんなの聞いてない」

「言いました」

グイッと身体を近づけてくる宇佐美に、俺は自分に布団を被せてガードする。

「お、俺今熱あるから……うつすとまずいし」
「なるほど? 治ってからってことですね、分かりました」

「違くて! そういうことじゃ……っ」

ガバッと布団から出てくると、宇佐美はそのまま俺を包み込んだ。