「バカだよな。本当に必要とされてるわけじゃないって……分かってはいるのに、こうやって宇佐美を陥れてまで俺が生徒会長になろうとして」
本当は誰かを傷つけるためにやりたい事じゃなかった。
でも。
「怖かったんだ……」
無くなったらどうやって作ったらいいかも分からない。
どうやって生きていったらいいのかも。
こんなにも、脆いのに、平気なフリして見せないようにして、胸を張って強いフリをしていた。
「ごめん、なさい……っ」
そんな俺が宇佐美に、とやかく言える資格はないんだ。
「確かに、あなたが仕事出来なくなって居場所がなくなるようじゃ本当に必要とされているわけじゃないですね……」
――ズキン。
分かってはいたけれど、言葉にされると辛かった。
"誰かのために"と、謳っておきながら、自分のために生徒会活動をして来たんだ。
もう俺は生徒会には戻れないかもしれない。
すると宇佐美はカバンからあるものを取り出した。
「これを見てください」
「……これ」
それは俺が抱えていた仕事の数々だった。


