『ああ、吉永に向いてると思うんだ。責任感もあるし、みんなをまとめる力だってある。役割が出来たら自分の自信にもなるだろう』
先生の提案は嬉しい。
でも自分に出来るわけない、と思った。
ただでさえ今だって誰にも見向きもされないのに……。
『何事もやってみるといい。今の自分が嫌いならなにかにチャレンジして自分を変えればいいんだ』
誰にも必要とされない中、生きていくのは本当に辛い。
孤独は寂しい。
もう一人ぼっちになるのは嫌だった。
これで自分を変えることが出来るのなら……。
『やってみます……』
俺はそれから生徒会長になる決意をした。
そしてたくさんの努力を重ねて、ようやく……。
【生徒会長、吉永唯人】
俺は生徒会長になれた。
『会長、応援してますね』
『会長が言ってくれたおかげです、ありがとうございます』
俺は生徒会長になり、みんなの代表として学校を守るようになった。
誰かのためになること。
それが自分の居場所を作ることだと思えて、俺はそこに依存してしまった。
仕事をしなくては。
俺の居場所がなくなってしまう。
でも本当は分かってる。
そんなものは本当に必要とされているものじゃないってこと。
中学の生徒会、役割を終えたらみんな離れていく。
今でも側にいてくれる友達なんていなかった。


