放課後の生徒会室、鍵をかけたその先で。


──ドクン。

俺はビクリと身体を揺らした。

「自分をないがしろにしたから倒れたのに、どうしてまたこっちの心配なんてするんです?」
「だって……それは」

「唯人さん、俺は何度も頼ってほしいと言いました。あなたから力を貸して欲しいって誰かに寄りかかることを覚えないと、そうやって自分の首をしめながら生きていくことになるんですよ」

「そんなの……」

分かってる。
もうとっくに分かってるんだ。

でも俺にはそれが出来ない。
ずっと一人でやってきたから。

俺がやらないと意味がなくなってしまうから。
自分で自分の首をしめたって……どんなにボロボロに傷ついたって構わない。

「俺が、やらないと……ダメだから……」

あれ、おかしい。
冷たい涙が目から零れて、俺の手を濡らしていく。

なんで俺は、泣いているんだろう。
なんでこんなことになってる?

「唯人さん」

「ひとりで頑張らないと……俺のいる意味がなくなっちゃう、から……」

言ってしまった。
絶対に言いたくなかった言葉。

誰にも知られたくなかった弱音。
言い出したらもう、止まらない。