起き上がりカーテンを開けると、保健の先生が出迎えてくれる。
「あら、目覚めた?」
「はい……」
「疲れと風邪が原因ね。熱もあると思うから今日はもう早退しなさい」
疲れに風邪……。
自分では全然気づかなかったけど熱もあったなんて。
言われてみれば、まだ体が熱いかもしれない。
でもこんな時に倒れるなんて、自覚が足りないな。
今が一番忙しい時なのに……。
「運んで下さってありがとうございました」
「運んだのは私じゃなくて宇佐美くんよ?」
「えっ」
「彼、血相変えてあなたを連れて来たからビックリしたわ」
「宇佐美が……」
「宇佐美くん、いつも余裕のある表情してるのに、あんなに余裕のない顔もするのね。初めて見たわよ」
知らなかった。
ーードキン、ドキン。
その瞬間、心臓がリズムを刻む。
また助けられてしまった……。
「まだ具合が悪かったらもう少し休んでからでもいいわよ。まだ先生、職員室に行かなきゃいけないから少しこの部屋空けるけど……」
「大丈夫です。お言葉に甘えて少しだけ休みます」


