生徒会長と秘密の契約


……行ってしまった。
静かすぎる部屋がさみしさを増幅させる。

あの時、引き止められたら……。
でもなんて言ったらいいか、分からなかった。

俺、なんかダメダメだな。
しっかりしないと。

なんのためにみんなの代表になったんだよ。

俺は自分の頬をパシンと叩いた。

それから1週間が経った。
文化祭まで残すところ1週間となった。

休んでいないからか、体が重く少し熱っぽい。
でも今日さえ終われば明日は休みだ。

大丈夫、大丈夫。
俺は自分にそう言い聞かせた。

「会長、ひとりで大丈夫ですか?」

「ああ、全然平気だからクラスの方行っておいで」

仕事が増えていくけれど、人手はどんどん足りなくなっていく。

それだけじゃなかった。

「会長、大変です! また看板が壊されています!」
「えっ……」

多目的教室に行ってみると、俺たちがコスプレ喫茶をするために作った看板が壊されていた。

これは明らかに落ちて壊れたとかではない。

誰かがやっていることだった。

「どうしてこんなこと……」

3日前にも外装が壊されるようなことがあった。