生徒会長と秘密の契約


そこまで言うと母さんは間髪入れずに言った。

「荷物を取りに来ただけよ。これから母さん、また仕事に向かうから。夕飯レンジでチンして食べて」

じゃあね、と言うとそそくさと出て行ってしまう。

ガチャンっとドアが閉まり、部屋には俺だけが残された。

「さみしい……」

また一人。
静まり返った部屋は苦手だ。

母さんも父さんも、俺に興味ないのかな。
俺がなにをしてようが関心がないんだろう。

いや、ダメだ。
そんなことを考えてはいけない。

ふたりは忙しいんだ。
だから仕方ない。

そう何度もいいきかせては虚しくなった。

俺はご飯を自分の部屋にもっていくと、ひとり食事をしてから、生徒会の仕事に取りかかった。

ご飯の味はよく覚えていない。

翌朝。
昨日作った書類を先生に提出しにいった。

これですんなり通れば問題ないんだが……。

授業を終え、クラスの方の出し物の準備をする。
生徒会ばかりに出ていてクラスの方をないがしろにすることは出来ない。

あくまでも両立だ。
クラスの出し物は、展示だ。

事前の準備は大変だけど、当日はやることが少ない。
当日は生徒会の方に集中出来るから、今頑張らないとな。