放課後の生徒会室、鍵をかけたその先で。


あれから2週間。
生徒会の仕事は追いつかないくらいに忙しくなっていった。

「会長、この書類のチェック終わってます?」
「3組が出し物変更を依頼して来てます」

「吉永、予算オーバーの組がいくつかあるけどどうする?」

……マズい。
全然追いつかない。

今回はイレギュラーなことばかり起きていて、その対応に追われていた。

「その案件、一つやります」

宇佐美がやってくると、俺の仕事の一つを持っていく。

「あ……っ」

しかし、彼とはいまだに気まずいままだ。

『俺が欲しいのはあなただけです』

あの時の言葉の意味はなんだったのだろう?
生徒会長の座にしか興味がないということ?

やっぱり宇佐美も本当は……。
生徒会長になりたかったのかな。

それを俺は奪った。
奪っておいて、片手間でやっている宇佐美とは違う!と言って手を振り払ったんだ。

そりゃ怒るよな……。

俺はいつまでも自分勝手だ。

そして帰る間際、俺は宇佐美に宣言をされた。

『あなたが俺を頼れるようになるまで、俺は何もしません』

もう見放したってことだよな……。

とはいえ、なにもしないと言いながらも、俺に負担がかからないように仕事を完璧にこなしてくれるんだよな。

ただ仕事を終えると、彼は俺より先に帰っていくようになった。

「唯人先輩、これ片付けておきましたので帰ります。なにかやってほしいことがあったら言ってください」

激務の中、時間がくるのはあっという間だ。
まだ全然追いついていないから、今日も残らなくちゃな……。

「だ、大丈夫だ、俺がやるから」