生徒会長と秘密の契約


「唯人さ……っ」

「宇佐美にとって生徒会なんて、ただの役割の一部かもしれない。でも俺は……本気でやってるんだ!」

宇佐美を睨みつける。

「学校生活の片手間でやってる宇佐美とは違う」

強い口調で宇佐美に伝える。
しかし、宇佐美は動じる様子もなく、平然と言った。

「……そうですね。俺にとっては生徒会なんて、先輩がいなければ微塵も興味がない」

「なっ」

宇佐美の言葉に俺は固まる。

「なに言ってるんだ……」

てっきり否定してくれると思ってた。
そうじゃないと言ってくれると思って言ったのに……。

すると一歩、コツ、と靴音を鳴らして俺と距離を詰めてきた。
その瞳には、俺以外のなにも映っていない。

「生徒会なんて、俺にとっては単なるきっかけに過ぎない」

さらにまた一歩。
距離が近くなると、彼はどこか冷めた瞳で言った。

「優秀な副会長?そんな座はいらないんですよ」

真っ直ぐな瞳。
目を逸らせない。

そして彼は俺の目の前まで来ると、逃げ場を塞ぐように告げた。

「俺が欲しいのは、あなただけです」