「う、宇佐美……誰か来る!」
すると宇佐美は扉に視線を向けた。
「ああ。見られちゃうかもしれないですね。鍵、掛かってないし」
俺の焦りとは一転、宇佐美は楽しそうに口角を上げた。
正気か?
「は、離せ……っ、見られたら」
「見られたらどうなる?」
──ドキン。
なんで。
どうして。
いつもこいつは俺を弄ぶんだ……。
どんどん近くなっていく足音に、ドキドキと心臓が音を立てる。
逃げなくちゃ。
身をよじり、抜け出そうとすると、宇佐美はグイッと俺の顎を持ち上げて、また俺の口にキスをした。
「んん……っ!」
力が抜ける。
抵抗しても、宇佐美の体はビクともしない。
敵わない。
するとコツ、コツと響いてた足音が、生徒会室の前でピタリと止まった。
嫌だ。
ここで誰かに入って来られたら見られてしまう。
「はなせ……っん、」
宇佐美が俺の口を塞ぐように深く舌を入れてくる。


