俺はギュッと唇を噛みしめると、フラッシュバックをかき消すように言った。
「俺の仕事なんだから別にいいだろ!宇佐美ってさ……っ、ちょっとお節介すぎるぞ」
その瞬間、宇佐美の眉がピクリと動く。
悪い流れだ。
自分の一番悪いところが見える瞬間だと頭では分かっているのに、一度飛び出すと止まらない。
「宇佐美には分かんないだろ? がむしゃらにやらなきゃいけない人間の気持ちなんて」
なんでも持っている宇佐美。
仕事も出来るし、人への頼り方も上手いうえ、多くの人がついてくる。
俺がなりたいと思っていた理想を、全部宇佐美が奪い去っていく。
それが悔しくて、俺はいつも宇佐美に強く当たってしまう。
隣にいればいるだけ俺は……宇佐美に劣等感を感じてる。
「初めから出来る奴が俺の気持ちなんて、分かるわけない!」
俺が言い放つと、宇佐美は俺を見下ろしながら、ひどく冷たい声で言った。
「……分かんねぇよ。何度言っても頼ってこないような人の気持ちを、どうやって理解すればいいんですか?」
「……っ」


