生徒会長と秘密の契約


「じゃあ投票で決めようか」

俺がそう言うと、書記の1年生が出た案を全て黒板に書き写してくれた。
そして投票の時。

「……ということで、今回の生徒会の出し物は、生徒会喫茶に決定しました」

ほとんどみんなが生徒会喫茶に投票したことで、すぐに出し物が決まった。

……決まってしまった。
不安もあるけど、でもまぁみんな嬉しそうにしているからいいか。

「じゃあさっそく、構成やデザインを次の生徒会までに各自考えておくように。あとは経費と相談して決めていこう」

宇佐美の締めでこの日の生徒会は終わった。

ぞろぞろとみんなが帰宅していく中、彼がこっちにやってくる。

「残るんですか?」
「ああ」

「今日くらい、早く帰ればいいのに」
「文化祭まであっという間だし……去年みたいにはなりたくないからな」

去年は文化祭の1ヶ月前からほとんど毎日、夜遅くまで準備をしていた。

毎日の授業にクラスの準備。
その後に生徒会の準備で遅くまで残ってもらっていたのが申し訳なくて。
今年はもっとみんなに負担のないようにやってもらえたらと思ってる。