「あ、ああ」
なんの用だ!
俺は家でゆっくりしたいのに……!
そのまま生徒会室の前まで連れてこられると、宇佐美は慣れた手つきで鍵を開けた。
静まり返った放課後の生徒会室。
窓から差し込む茜色の夕日が、部屋を赤く染めている。
「で、話ってなんだよ……」
俺はカバンを胸に抱えて、警戒するように彼を見た。
すると宇佐美は言う。
「怪我、大丈夫ですか?」
「うん……シップをもらったからだいぶ良くなった。ありがとう」
「それは良かったです」
「それと……最後しめてくれたの宇佐美だろ?それもありがとう」
「いいえ。バスケ部の方たちが美化週間が終わるまで参加してくれるそうです。良かったですね」
柔らかく笑う宇佐美。
こんな表情を見せられると忘れてしまう。
俺と宇佐美の間には契約があるということ。
「ああ、嬉しかった」
「会長の努力が外にも伝わっているんだと思います」
「俺だけじゃ、ないけどな」
生徒会に参加したからといって、成績がよくなるわけじゃない。


