それから。
宇佐美が呼びにいってくれたお陰で保健の先生がやってきて、手当てをしてもらうと、もう授業が始まる時間になっていた。
まだみんなに解散を伝えていない。
早く戻らないと。
急いで掃除場所に戻ってみると、そこには誰もいなかった。
きっと宇佐美がやってくれたんだな……。
本当にあいつには頼りっぱなしだ。
放課後。
ホームルームが終わった。
俺は手帳を確認してホッと息を吐く。
今日は珍しく、生徒会の定例ミーティングも急ぎの仕事もなかった。
ここ最近ずっと忙しかったから、こんな日は久しぶりだ。
今日は真っ直ぐ帰ってゆっくり休もう……。
そう思ってカバンを持ち立ち上がった時。
「先輩」
教室のドアから聞き覚えのある声がした。
声のする方を見ていると、そこには宇佐美がいる。
まわりにいた女性がヒソヒソと話し声をあげて、うっとりと顔を向けていた。
め、目立つだろう……!
なんでここに来たんだ!?
「う、宇佐美……今日は活動はないはずだが」
「ええ、そうなんですが少しだけいいですか?」


