生徒会長と秘密の契約


「おはようございます、唯人さん」

すると後から宇佐美がやって来た。

「……おはよう」
「なんか今日、嬉しそうですね」

「そうか?別に普通だろ」

そんなに顔に出てたのか。
俺は緩みそうになる頬をきゅっと引き締める。

俺が会長になって良かったと言ってもらえるように頑張るんだ。

今日は下駄箱の掃除をする。
みんなが朝、登校してくる時に気持ち良く一日を始められるように。

「かなり汚れてるな……」

みんなが靴を脱ぐ場所は、枯葉やゴミが散乱しており、思った以上に汚れていた。
砂埃の掃除は明日に回すとして、とりあえず目立つゴミを無くそう。

落ちているものを拾ってゴミ袋に入れていると。

「だよな~マジだりぃつーの」
「今日ちゃんと朝から来てる俺、エラくね?」

ガムを噛みながら校舎にやって来た3人組の男がいた。

あれは……。
今年入ってきた1年生。
いつも校則を破り授業をサボる、学校を荒らしている不良グループだ。

先生も手を焼いていて、注意しても聞かないから困ってると言っていた。