生徒会長と秘密の契約


……そんなの、選択肢なんてあってないようなものだ。

「さぁ、どうぞ」

目を閉じて待ち受ける宇佐美。
俺は震える足で爪先立ちになり、宇佐美の唇にそっと口づける。

触れただけのキス。
ゆっくりと目を開けると、満足そうに笑う彼と目が合った。

「契約成立です」

初めてのキスは、自分が犯した罪への罰として俺の唇に刻まれた──。