放課後の生徒会室、鍵をかけたその先で。



最初は契約のキスだった。
俺のあやまちから始まって、脅されて、それでも宇佐美はなぜか優しくて、いつも側にいてくれた。

凍えていた俺の手を、心ごと温めてくれた人。

「目一杯幸せにしますから、覚悟してて下さいね?」

いつもは可愛くない言葉を言ってしまう俺。
だけれど、今日くらいは素直になってもいいんじゃないかって思った。

「……わ、分かった」

「……っ、」

宇佐美が息を呑むのが分かった。
余裕ぶっていた仮面が剥がれる瞬間、彼は俺の肩に額を押し付けると、深いため息をついた。

「いや、それは俺の方が保ってられないかも」
「え、保つって……?」

「俺があやまちを犯したら先輩のせいってことで……」
「えっ、ちょっと、それはどういう」

あやまちから始まった関係は特別な関係に変わる。
これからはまっすぐでピュアな秘密の関係になっていくだろう──。

END