放課後の生徒会室、鍵をかけたその先で。


「ずっと待たせてごめん」

宇佐美の抱きしめる手が力強い。

「宇佐美が去っていく時、伝えなきゃって思ったんだ」
「うん」

「さっきの言葉が嬉しくて……っ、それで」
「気持ちがこぼれた?」

宇佐美の優しく問いかけてくるような言葉に、俺はコクンとだけ頷く。

「……好きって、思ってしまった」

すると宇佐美は俺の目から溢れる涙を拭う。

「こんなに泣いて、あなたって本当かわいい人ですね」
「……っ」

「いいんですか? 俺、先輩のこと愛し出したら止められませんよ?」
「そ、それはちょっと……」

「もう遅いよ」

──グイッ。

「ん……」

宇佐美は、俺を引き寄せるとそのまま唇を重ねた。

「うさ、み……」
「ずっとしたかった。契約のキスでも、強引なキスでもなくて あなたを愛おしいと伝えるキスを」