放課後の生徒会室、鍵をかけたその先で。



大きな声を出して引き留める。
もう誰に見られてもいい。 恥ずかしいと思われてもいい。

俺は走ったその勢いのまま、彼の後ろ姿に飛びついた。

「……っ、わ……先輩!?」

ギュッと彼の背中を抱きしめる。

「どうしたんですか……って、泣いてる?」

涙でぐちゃぐちゃになった顔を上げて彼を見つめる。
そして、俺は今まで言えなかった言葉を必死に伝えた。

「宇佐美、が……すきだ」

精一杯の小さな言葉。
だけど、今言わなくちゃダメだと思った。

俺は……もう、待たせたくない。
自分が今、感じた気持ちを宇佐美に伝えたい。

すると、彼は驚いた表情を見せた後、俺を優しく抱きしめた。

「……本心ですか?」

こくこくと頷く。
すると、宇佐美は勢いに任せて俺を抱きしめた。

「やっと……やっと、先輩が好きって言ってくれた……」

宇佐美の抱きしめる手が力強い。

く、くるしい……。