これから一生。 俺はみんなから白い目で見られ続けて生きていかなきゃいけない。
今度はもう、ただの孤独じゃ済まされない。
卑怯者というレッテルを貼られて生きていくことになる。
「怖いですか? 先輩」
「……っ、ぁ」
「でも俺の方が怖いですよ。だって今気づいてなかったら俺は生徒会を降ろされて、ありもしない噂を流されちゃうんですから」
宇佐美は冷たく笑う。
「ごめんなさ……」
彼の顔を見ていられなくて目を逸らせば、グイッと顎を持ち上げられて無理やり宇佐美の方を向かされる。
「こっち見て」
「っや、」
「逃げないで答えてくださいよ。もし俺がそれで学校に来られなくなったらどうするつもりだったんですか?」
「うさみ……」
「そこまで考えてなかった? それとも俺ならいいだろうって思った?」
ギューッと心臓が締めつけられる。
宇佐美なら大丈夫だと勝手に決めつけて、自分が相手を傷つけていい理由を作った。
もし本当に俺の行動で彼が潰されてしまったら……?


