お願いだ。
俺の気持ちに答えてほしい。
忙しいのは分かっているから、一度だけでいいから時間を作ってほしい。
頼み込むようにぎゅっと目をつぶる。
すると母さんは言った。
「なに言ってるのよ、そんな時間あるわけないでしょ」
——ズキン。
「そう、だよな……」
鼻がツンとする。
分かっていたのに、伝えたらもしかしたら一緒に食べようって言ってくれるんじゃないかって思ってしまった。
なに期待なんてしてるんだろう……。
もうずいぶん、家族3人で食事なんてしていなかったじゃないか。
するとそれを見ていた宇佐美が口を開いた。
「あの、こんなガキに言われてもって思うかもしれないですけど…… もっと唯人先輩を気にかけてあげてください」
「宇佐美……?」
宇佐美の言葉に俺は目を見開く。
母さんも不審げに宇佐美に視線を向けた。
「きっと寂しがってると思うから……」


