放課後の生徒会室、鍵をかけたその先で。


またいなくなっちゃうんだ。
帰ってきたと期待したらふたりはすぐに出ていってしまう。

でも……。
俺から一緒にご飯が食べたいって言ったことなかったな。

俺はバックに付けたキーケースを見る。
宇佐美のこれ……。

寂しくないようにって買ってくれた。
でも、俺にもできることがあるんじゃないのか?

ずっと寂しい気持ちを伝えてこなかった。
言えば変わるかもしれない。

諦めてばかりはもうやめよう。

「あ、あの……母さん!」

なんでだろう。
そう思えたのは、宇佐美のおかげだろうか。

こいつはどれだけすごいパワーを持っているんだろう。

本当、嫌になるよ。

「父さんと母さんと俺で……一緒に夕飯だけでも食べないか?今日じゃなくてもいい。時間を作ってどこかで食事がしたい」

俺は今まで言えなかったことを母さんにハッキリと伝えた。