「すごい……カッコいい」
こんなもの初めて付けた。
自分には似合わないと思っていたから嬉しい。
飾り気のない制服に、ブランド物の革小物。
「これ、高いよな……さすがにもらえないよ」
「いいじゃないですか、俺がプレゼントしたいって思ったんだから受け取ってください」
「でも……」
「俺のわがままですよ」
宇佐美は悪戯っぽく唇に人差し指をあてた。
嬉しい……。
これを見たら大丈夫だって思えるだろうか。
宇佐美の顔を思い出せるだろうか。
うん、きっと宇佐美の顔を思い出す。
なんだかそんな気がした。
「俺は先輩の性格、ある程度分かってますから 先輩が好きだって口にすることがどれくらい難しいことなのか知ってます でも……あなたの口から聞きたい。どれだけ時間がかかっても、絶対に振り向かせるんで、その時は好きだって言ってください」
キラキラと光る中、真っ直ぐな宇佐美の告白。
心はじんとして温かくて、時が止まればいいのにって思った。
「行きましょうか」


