最初は文句とかダメだ!とか言っていたのに、俺はだんだん素直に手を繋ぐようになった。
好きって意味じゃないぞ!
でもその手が温かくて、居心地がよくて……安心するんだ。
それにやめろって言っても聞かないから、言う意味ないし……。
「うわあ……」
駅前のショッピングモールはクリスマスに向けてライトアップされていた。
「もう少し暗くなった方がキレイに見えそうですね」
「買い物終わってからまた見に来ないか?」
「いいですね」
それから俺たちは生徒会で使うものの買い出しと、俺がずっと見たかった雑貨屋さんを見て回った。
「けっきょくなにも買わないんですか?」
「ああ、見てるだけで幸せだったから」
欲しいものがあっても、毎回俺が付けても似合わないだろうし……なんて考えちゃうんだよな。
おしゃれだなって思うものはきっと宇佐美が付けた方が似合うんだろうし……。
こうして元来たクリスマスツリーの前に戻ってきた俺たち。
暗い中たくさんの光が放っていて、とてもワクワクした。
「キレイな景色だな……不思議とずっと見てられる」


