「なんでだよ……!」
「危ないんで、また食べたくなったら作りに行きますよ」
それから炒めたり、ルーを入れたりの工程をこなし、カレーを煮込み終えた。
「ご飯も炊けたみたいだな」
恥ずかしながらご飯の炊き方も知らなかったからな。
これからはご飯くらいは家で炊いてもいいかもしれない。
そんなことを考えながら皿に盛りつけをして、2人で食べる。
「このいびつな形の人参、なんかカワイイですね」
「バカにするな!」
わいわい話しながらカレーを食べていると、宇佐美が急に真剣な顔をして言った。
「カレー美味しいですか?」
その言葉に俺の持っている手が止まった。
賑やかな食卓。温かい出来立ての料理。
美味しくて、楽しくて、それから寂しくなくて、本当に……。
「幸せな……気持ち、だ」
温かいってこういうことなのかな。
一緒に食事をするってこんなに楽しいんだって、気づいた時、目から涙が流れていた。
「あれ、ごめ……なんでだろうな」
涙が止まらない。
必死に止めようとするのに、次から次へと涙は流れていってとどまることを知らない。


