放課後の生徒会室、鍵をかけたその先で。



「なんでだよ……!」
「危ないんで、また食べたくなったら作りに行きますよ」

それから炒めたり、ルーを入れたりの工程をこなし、カレーを煮込み終えた。

「ご飯も炊けたみたいだな」

恥ずかしながらご飯の炊き方も知らなかったからな。
これからはご飯くらいは家で炊いてもいいかもしれない。

そんなことを考えながら皿に盛りつけをして、2人で食べる。

「このいびつな形の人参、なんかカワイイですね」
「バカにするな!」

わいわい話しながらカレーを食べていると、宇佐美が急に真剣な顔をして言った。

「カレー美味しいですか?」

その言葉に俺の持っている手が止まった。

賑やかな食卓。温かい出来立ての料理。
美味しくて、楽しくて、それから寂しくなくて、本当に……。

「幸せな……気持ち、だ」

温かいってこういうことなのかな。
一緒に食事をするってこんなに楽しいんだって、気づいた時、目から涙が流れていた。

「あれ、ごめ……なんでだろうな」

涙が止まらない。

必死に止めようとするのに、次から次へと涙は流れていってとどまることを知らない。