「まぁ、じゃあまた明日……」
そう続けようとした時。
「あの、先輩……俺夜まで一緒にいたらダメですか」
「えっ!」
俺は驚いて目を丸めた。
「だって……毎日ひとりで過ごすのはさみしいはずです。たまにでもいいから、こうやって誰かと過ごせる時間があればいいなって思って」
宇佐美……。
本当、宇佐美は人のことをよく考えてくれる。
優しいんだな。
「とはいえ、突然は宇佐美のご両親に迷惑だ!」
「大丈夫ですよ。しっかり連絡入れておきますから」
「それ、なら……」
どうせうちは帰ってこないもんな。
俺が承諾すると、宇佐美は笑った。
「心配するとこ、先輩らしいですね」
ドアを開ける。
誰かを自分の家に入れるのなんて初めてで、ちょっと緊張した。
というか、俺……今まで友達もいなかったから、本当に誰も家に入れたことがない。
なんか急に緊張してきたぞ!?
「上がって、荷物は適当に置いて貰っていいから」
「ここが先輩の家……」
俺の家は最低限のものしか置かれていない。
散らかってもないが、ゲームとかもないし他の人の家より面白くないだろうな。


