学校で見せるクールな顔とは別人のようだ。
心臓がうるさいほど鳴っているのが、背中越しにバレてしまいそうで怖い。
「離れろって……誰か来たらどうするんだよ」
「鍵かけましたから大丈夫です。それに……恋人なんですから、充電させてください。今日俺、頑張ったでしょ?」
「充、電って……」
仮に付き合っただけなのに、もう宇佐美の方はもう恋人同士を受け入れている。
(っていうか、本当に、俺でいいのか……?)
宇佐美はかっこいいし、仕事もできる。
1年生の間でも女子生徒がウワサしているのをよく耳にする。
それに比べて俺は、地味で、不器用だし……釣り合ってなくないか!?
「……唯人さん、またよくないこと考えてる」
「えっ、いや……」
「隠しても無駄ですよ。俺、唯人さんのことなら全部分かりますから」
顔をのぞきこまれて恥ずかしくなる。
「別にそんなんじゃ……」
「まぁいっか。付き合ったんだからいくらでも言えますもんね」
「いくらでも?」
俺が聞き返すと、宇佐美は言った。


