「良かったですね、唯人先輩」
「いや、甘すぎじゃないか?」
「なに言ってるんですか。先輩が今まで真面目にやってきたから、みんなは信じてくれるんでしょう?その行いの結果ですよ」
「そうかな」
これも宇佐美が側にいてくれたからだよな。
宇佐美が気にしていないから大事にしないでくれただけだ。
俺のしたことは簡単に許されることじゃない。
とはいえ、いつまでもうじうじしていても、周りのためにはならない。
しっかりと向き合っていく。
もう二度と同じあやまちを繰り返さないように。
放課後の生徒会室で他の人たちが帰って、二人きりになった。
すると。
「……やっと二人になれましたね」
ガチャリ、と鍵をかける音が響く。
振り返る間もなく、俺は背後から温かい腕に包み込まれた。
「う、宇佐美!?おい放せって」
「いいじゃないですか、付き合ってるんだから」
それはそうだが……こんなこといきなり……。
宇佐美は俺の肩に顎を乗せると、甘えるようにすり寄ってくる。


