生徒会長と秘密の契約


それでいいはずなのに、間違っていないはずなのに、なんだか引き止めたくなってしまう。

「あ、あの……宇佐美」

その時、宇佐美は顔をあげて言った。

「それなら……付き合いましょう」
「へっ」

固まる俺に宇佐美はサラッと言う。

「分からないなら付き合ってみて決めたらいいじゃないですか?」

なにを言ってるんだ。

「そんなこと……」

「大丈夫、好きじゃないって思ったらすぐに別れますから。ね?」

ニコッと笑う宇佐美。
なんか企んでいるような笑みにも見えるが……。

「ほら、なにごともチャレンジしないで決めるのは唯人さんらしくないじゃないですか」

「そ、それはそうだが……」

この件は別問題なんじゃないのか?

「ってことで、これからよろしくお願いします」

宇佐美は嬉しそうに言った。

なんだか流されて決めてしまった。

い、いいのかこれで……。

俺は晴れて(?)
宇佐美とお付き合いをすることになってしまった。