「チッ、使えない男だな。こっちに来い」
俺の手を強引に引っ張って、空き教室に連れていく。
「ちょ、赤沢やめろ!」
俺は無理矢理、教室に押し込まれた。
「分かった、条件を変えてやるよ」
「えっ」
俺が顔を上げた瞬間、赤沢はニヤリと笑った。
「お前の恥ずかしい写真をばらまいてやる」
「なっ……!?」
赤沢はポケットからスマホを取り出すと、弄びながら冷たく告げる。
「ネットに載せれば拡散されて、もう消すことはできない」
「そんな……」
「お前は生徒会はおろか、その先の未来まで奪われることになる」
強引に赤沢は俺の腕を掴む。
スマホのカメラを向けられ、俺は血の気が引いた。
「や、やめろ!!」
ジリジリと赤沢が近づいてくる。
「ほら、こっち向けよ」
やだ、やめてくれ!
「まずは服を脱がさないとな」
俺の服に手を伸ばす赤沢。
いやだ。
「助けて、宇佐美……」
俺が小さくそう呟いた瞬間。
――ガチャン!
「唯人先輩!」
勢いよくドアが開いた。
「宇佐美……?」
「やっと頼ってくれましたね」


