「は……っ?」
耳を疑った。
「お前、なに言って……」
「これが出来るならボイスレコーダーの録音を消してもいい。それからキミを副会長につけてやってもいい。俺が生徒会長になるのに、宇佐美は邪魔だ」
「赤沢おかしいよ、お前。そんなこと絶対ダメだ!」
俺が赤沢の肩を揺らすと、赤沢は軽蔑のまなざしで俺を見ていう。
「キミがよくそんなことを言えるな。宇佐美を陥れようとした人間が」
「そ、それは……」
「ちょうどいいって思わないか?あんなことをするくらい憎んでいた宇佐美だ。どうなってもいいって思っていたんだろう。だったら俺と手を組もう。そうすれば生徒会の評判も落とさずに水に流してやる。期待してるよ、元会長」
そう言って赤沢は教室から去っていった。
ポタリ、と涙が落ちる。
赤沢の言う通り、俺は生徒会長を勝ち取ったあの日から足は悪に染まっていた。
自分のことばかり考えて、側にいてくれた人のことを陥れようとして、けっきょくこうなって。
自分がしたことが倍以上になって返って来た。


