生徒会のメンバーにとって一番されたくないことは生徒会ではないメンバーを頼ること。
機密情報でもあるため、本来なら生徒会のメンバー以外にはデータや会議の内容を伝えてはいけない。
赤沢が誇らしげに昨日俺が作った資料をスクリーンに映し出す。
「好きに使って下さい」
そう言って去っていく赤沢。
赤沢がなにをしようとしているのか。
俺は分かってしまった。
それは、ここで信用を作っておいて、その後情報漏洩の罪で俺を生徒会から引き下ろすこと。
そうすることでまわりから推薦されて生徒会長になるつもりだ。
こうしてみんな、俺に不信感を持ちながらもその日は赤沢が持ってきた資料で話を進めることになった。
「よく出来てるよなあこの資料」
「でもどこまで生徒会の情報伝えてるんだ?」
ざわつく声が俺の耳にも入ってくる。
ごめん。
ごめんみんな。
どうすることも出来ない。
この日は何も頭に入って来なかった。
やがて生徒会が終わり、俺もそっと生徒会室を出ようとした時。
「唯人先輩」
宇佐美が俺の手を掴んだ。


