俺が生徒会長になることに決まったけれど、彼は俺に「おめでとう」と声をかけてくれた。
お互いを高めることが出来た、良きライバルだ。
「今日もお疲れ様、本当にいつも遅くまで残ってるんだな」
「今日は全然。時間があったから……赤沢は?」
「俺はちょっと先生に用事があったんだ」
すると赤沢は手の平を広げてみせる。
「いつも仕事で疲れてるだろうし、ここは僕がやっておくよ」
「えっ、でも……」
「会長は他にもやることあるだろう?休める時は休まなくちゃ」
「赤沢……」
彼は俺を見かけると、時々そうやって仕事を変わってくれる。
学校をよりよくしようって考えてくれるとても頼れる人だ。
「じゃあ……お言葉に甘えてもいいかな?」
「もちろん」
赤沢は笑顔で頷いた。
そして、ふと思い出したように言う。
「あっ、でもそうだ。今日この後少し時間作れないかな? 会長と話したいにことがあるんだ」
「え?ああ、構わないが……」
話したいこと?
なんだろう。
赤沢がそんな改まった感じで言うなんて珍しい。
プライベートの相談だろうか。


