生徒会長と秘密の契約


まさか自分が生徒会長の立場を狙っているだなんて思われるとは思いもしなかった。
こんなに彼に尽くしてきたのに、俺のことは立場を奪う敵としてしか視野に入っていなかったということか。

そう思ったら力が抜けた。

『生徒会長ともあろう人が、デマ流して人を陥れようとしてるって知ったらみんなどう思いますかね?』
『……っ』

先輩をじりじり追い詰める。

もっと俺のこと、見ろよ。
俺がどういう気持ちであなたの側にいたか、もっと感じろよ。

『怖いですか? 先輩』
『……っ、ぁ』

バカだなあ、先輩。
こんなことしなくても、いくらだって生徒会長の座は譲ってあげたのに。

俺にとって、生徒会なんてあなたがいなきゃ全く興味ない。
あなたがいたから……今までずっと頑張って来たのに。

『でも俺の方が怖いですよ、だって今気づいてなかったら俺は生徒会降ろされて、ありもしない噂流されちゃうんですから。ねっ、そうでしょ、先輩』

そんな俺が先輩を追い詰めていたなんて……っ。
なんてむなしいことなんだろう。