──ドキ。
ああ、この人はどういう時に笑うのだろう。
どういう時に嫌だと思うんだろう。
どうやって生きてきたのだろう。
全部知りたい。
この人のもっといろんな表情を引き出したいと思った。
そして帰り道にはもう、この学校に入ることを決めて、残りの中学生活を過ごした。
今までこんなに強い気持ちを持ったのははじめてだった。
そして晴れて……。
『新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます』
俺はこの学校に入学した。
はらりと舞う桜。
彼の言っていた桜は、本当にキレイだった。
「すげー……」
俺は入学してからすぐに生徒会室に向かった。
『1年の宇佐美といいます。生徒会に入りたいのですが……』
『えっ! 1年生ってさっき入学したばかりじゃ』
最初は驚かれた。
1年の入学式が終わった後に、生徒会に入りたいなんて言う1年生は過去に一度もいなかったからだ。
みんなが困っている中、唯人先輩だけが快く受け入れてくれた。


