生徒会長と秘密の契約


『宇佐美くんに学級委員を任せたいと思うの。宇佐美くんなら人の信用も厚いしきっといいクラスになるわ』

ウソついた。
おおかた誰も立候補する人がいなくて仕事が終わらないのが嫌だから俺に押し付けただけだろう。

『宇佐美のことだけは信用してる。いつも宿題見せてもらって悪いな~』

これもウソ。
本当はいいように俺を使っているんだということは分かっていた。

分かっていて、断るのが面倒なのであえて全てを引き受けてきた。
人が思う通りの人間を俺はこなして来たと思う。

容量がいいのはいいことじゃない。
知らなければ幸せなことはこの世にたくさんある。

だからこそ、この日目の前にいる彼がとてもキレイに見えた。

『君たちがこの学校に入った時、居心地がいいと思ってもらえるように努めることを約束する。安心してこの学校に来てほしい』

堂々とみんなのことを見て、力強い眼差しで言う。

この人はまっすぐな人だ。
その後、ふわりと笑った。