ユキナは、冒険者としての第一歩を踏み出すため、冒険者ランク試験を受けることを決意した。

試験に合格すれば、冒険者としてのライセンスカードが授与され、そのカードがユキナにとっての「証明」となる。

「ランク試験か…これが終わったら、やっと冒険者として認められるんだ」

試験会場に到着すると、他の受験者たちがすでに集まっていた。

試験官が壇上に立ち、説明を始める。

「この試験会場で決められるランクはDランク です
Dランク の試験内容は、ダンジョン内でモンスターを倒し、指定されたアイテムを回収することが課題で加えて、
道中にある罠を解除することも求められます。
時間内に試験をクリアした者には、冒険者ランクを授与し、ライセンスカードを手渡します。」

ユキナは深呼吸し、緊張を感じながらも心を落ち着ける。

「絶対に、やり遂げる」

試験が始まると、ユキナはすぐにダンジョンへ足を踏み入れた。

最初に現れたのは、ゴブリン。小さなモンスターだが、油断はできない。

「これなら、大丈夫」

ユキナは鉄のグローブをしっかりと握りしめ、ゴブリンのこん棒を回避しつつ、反撃。

グローブの鉄部分がゴブリンに食い込み、一撃で倒した。

「次、行こう」

その後もダンジョン内を進み、次々と現れるモンスターたちを倒していく。

試験中に現れる罠も、ユキナは冷静に解除し、順調に進んでいく。

「問題ない、次はもっと強いモンスターが出てくるだろうけど…」

そして、試験の最終段階で現れたのは、予想外の大型モンスター「ケンタウロス」。

「ケンタウロス…！？」

驚きながらもケンタウロスの突進を避けつつ、ユキナは鉄のグローブで反撃。

冷静にケンタウロスを倒すことに成功した。

「倒した…！」

試験官がユキナに近づき、ライセンスカードを手渡した。

「試験合格、おめでとうございます。あなたは正式なDランク冒険者です」

ユキナは胸が熱くなり、ライセンスカードを手に取ると、その重さと共に冒険者としての責任感が湧き上がる。

「これが、私のスタートライン…！」

私はライセンスカードを受け取りその場を後にした。