あの日、まだ片思いだった。

青春・恋愛

完

あの日、まだ片思いだった。
作品番号
1758480
最終更新
2026/09/18
総文字数
17,200
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
22
俺の片思いは始業式が終わって簡単なレクをしている時のこと。お構いなく当てていく男子に俺は「やり過ぎ」と
注意しその瞬間注意した男子が逆ギレをしてこういった。 「別に良いだろ。ドッチボールなんだから。」俺はこう返した。
「それでもやりすぎだ。」といった瞬間、その男子がその場から逃げてしまう。
男子に当てられていた女子に俺は「ありがとう。」 とお礼を言われ女子の方を見ると俺の隣の席の女の子で
その瞬間に俺の片思いが始まった。
あらすじ
高校二年生のー学期その恋は突然として始まる。

テーマ:誰かに選ばれることを、自分の“正解”にしてしまっていいのか。

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

あの日、まだ片思いだった。読ませてもらいました!

最初は聡太と琴音の王道の青春恋愛なのかなと思って読んでいたんですが、読み進めるにつれて、単純に誰と誰が付き合うのかだけの話じゃなくなっていくのが面白かったです。

特に印象に残ったのは楓です。
「自分はこんなに努力してきたのに、どうして選ばれないの?」という気持ちがすごく生々しくて、単純に悪い人として見られないところがよかったです。

聡太への気持ちをずっと抱えていて、自分なりに頑張ってきたからこそ、琴音や梨央が選ばれていくことに納得できない。
その感情がだんだん表に出てくるにつれて、物語の空気が変わっていく感じがありました。

「誰かを想うことに順番はない」という梨央の言葉も好きです。
楓の「私はこれだけ努力した」という考え方と真っ向からぶつかっていて、この作品の恋愛がただの三角関係、四角関係ではなく、それぞれの自分はどうするべきなのかという話になっているように感じました。

そして一番よかったのが、聡太が最後にすぐ誰かを選ばなかったところです。

普通の恋愛作品なら、琴音か梨央のどちらかを選んで終わる展開を想像すると思います。でも聡太は一度誰とも付き合わないと決めて、自分自身で答えを出そうとする。

「誰かを選ぶんじゃなくて、ちゃんと自分を選べるようになりたい」というところは、この作品のタイトルや物語全体にもつながっている気がしました。

しかも、そこで終わらず、最後には自分の意思で琴音を好きだと伝えるのがよかったです。

最初から周りに流されて琴音を選ぶんじゃなくて、一度立ち止まって、自分で考えたうえで「やっぱり琴音が好き」と言えるからこそ、最後の「やっと俺は思えた。あの日、まだ片思いだった。」が印象に残りました。

個人的には、恋愛そのものよりも、
「好きな人に選ばれること」
「努力したから報われること」
「誰かを選ぶこと」
そして「自分で答えを決めること」
について考えさせられる作品だったと思います。

登場人物それぞれに自分なりの正解があって、それがぶつかっているのがこの作品の面白さだと思いました。

青春恋愛として読みやすいのに、最後まで読むと「じゃあ、自分だったらどうするんだろう」と考えたくなる作品でした。

2026/09/18 00:20

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