「君と見る夕焼けと海は、あと何回だろう」

青春・恋愛

「君と見る夕焼けと海は、あと何回だろう」
作品番号
1780301
最終更新
2026/04/22
総文字数
622
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
本当は、最初から少しだけ違和感はあった。
夕焼けを見てる君は、いつもどこか遠くを見ていて、隣にいるのに手が届かない気がした。

それでも僕は、何も聞かなかった。
聞いてしまったら、この時間が壊れてしまいそうで怖かったから。

放課後、同じ場所に行けば君がいる。
たったそれだけのことが、どうしようもなく嬉しくて、気づけばその時間が一日の全部みたいになっていた。

君が笑うたびに安心して、少しだけ無理してることにも気づいていたのに、僕はずっと見ないふりをしていた。

「あと何回、一緒に見られるかな」

あの日、君が何気なく言ったその言葉の意味を、僕はあとになって知ることになる。

もしも時間が戻せるなら、ちゃんと聞けただろうか。
もしも勇気があったなら、違う言葉を選べただろうか。

でもきっと僕は、それでも同じように、君の隣で夕焼けを見てしまう気がする。

終わりが近づいていると知ってからも、
僕は何も変えられなかった。

ただ、君と過ごす一日が、少しでも長く続くように願いながら、
今日もまた、「また明日」と言ってしまう。

その言葉が、あと何回残されているのかも知らないまま。
あらすじ
高校二年の夏。

放課後、僕は決まって夕焼けの見える海場所へ向かった。

そこには、いつも一人で海を見ている君がいた。

偶然から始まった時間は、いつしか当たり前になっていく。

「あと何回、一緒に見られるかな」その言葉の意味を、僕はまだ知らなかった。

言葉の意味を分かった上で、それでも続いてほしいと願った、終わりが決まっている恋の物語。

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