「とにかく、祝寿のこの情報が頼りだ。黒貫、至急偵察に出てくれ」
「はいはい。二、三人借りるよ」
軽く手を挙げた黒貫が神職三人に声をかけて部屋を出た。残った神職たちの視線が禄輪に集まる。緊張が走った。
「残った者で奪還作戦の準備を進める。誰かホワイトボード用意してくれ」
禄輪のその一声で神職たちがバタバタと動き出す。残った恵衣たちに視線を向けた禄輪が険しい顔で息を吐いた。
「子供たちは薫を筆頭に神修の教員勢で面倒を見ろ」
「俺達も参加させて頂けるんですか」
「ダメだと言ったら勝手に動くんだろう」
バレてらァ、と鶴吉が舌を出す。禄輪には全てお見通しだった。
「ただし本作戦への参加は認めない。追随する作戦に薫同伴の元で参加しろ。絶対に前線には出るな、それを守れるなら好きにしていい」
守れます、と返事が揃う。返事だけはいいんだよな、と大人たちは一層頭を抱えた。



