「ちょいちょいちょいちょい亀世さァん!?」 「泰紀〜、蚊に刺されたとでも思っといた方が気が楽だぞ」 後方で鶴吉の楽しそうな声が聞こえる。 何を!? 何が!? 「文車妖妃、受け取れ」 ハハハッと悪魔のような声で笑った亀世が泰紀の後頭部を掴んで前に突き出した。 意図に気付いた文車妖妃がポッと頬を赤くして目を閉じ唇をつきだす。 泰紀の鼻に文車妖妃の鼻先が当たった。 「うわぁぁああああ───ンンッ!?」