あるところに一匹の猫がいました。
猫は突然いなくなった御主人様を探しています。
「ミー、ミー」
猫はなきます。
しかし、御主人様は来ません。
いつもならすぐに来てくれるのに、そう猫は思います。
猫はいつもなら、ねぐらに戻り、御主人様が来るのを待ちます。
しかし、今日の猫はいつもとは少し違いました。
猫は玄関の前まで行きました。
そうすると、御主人様の母親がかえってくる音が聞こえました。
猫はその隙間を見逃さず、一瞬のすきに外に出ました。
母親は焦りました。
が、もう時すでに遅しです。
猫は見事に外の世界に飛び出しました。
そこには、見事なほどの晴天と太陽が燦々と降り注いでいました。
猫は御主人様をみつっけるために歩き回ります。
愛おしい、大好きな御主人様にあうために。
*
何日、何ヶ月、何年たった頃でしょうか。
猫はまだ、諦めていませんでした。
猫は、さがして、さがして、探し回りました。
来る日も来る日も、決して足を止めることもなく、かといって、自暴自棄になることもなく。
猫は色んな人と会いました。
ときには貧しくて盗みを働いてしまった少女と、ときには優しいけど叶わぬ恋をしてしまった青年と、ときにはポカポカするような家族たちと、、、
猫はたくさんの旅をしました。
沢山の出来事を見ました。
別れと出会いを繰り返しました。
ただただ、御主人様とあうためだけに。
そして、猫は今丘の上に立っています。
海が見える、小さな丘。
星空が近く輝いているこの丘に。
見逃してしまいそうなほどに、か弱くて、でも優しい花が一面に咲いています。
柔い風に誘われ、運ばれてきたこの場所に、御主人様はいました。
猫は、その前に横たわります。
猫は気がついたのです。
ー御主人様はいなくなったのではない、星になったのだ。
ということに。
主人様が、猫を誘います。
猫は御主人様に飛びつくように、今までの寂しさ、あえて嬉しいという嬉しさをぶつけるように。
猫は御主人様に抱かれて、ともに星へと帰っていきました。
猫のながい、ながい、ながい旅がようやく終わったのでした。
*
猫が星になったあと、そこには小さな、か弱く、可愛らしい2種類の花があたり一面に咲いていました。
御主人様は、星になりました。
猫は、星になりました。
猫は思ったのです、幸せだ、とー
猫は突然いなくなった御主人様を探しています。
「ミー、ミー」
猫はなきます。
しかし、御主人様は来ません。
いつもならすぐに来てくれるのに、そう猫は思います。
猫はいつもなら、ねぐらに戻り、御主人様が来るのを待ちます。
しかし、今日の猫はいつもとは少し違いました。
猫は玄関の前まで行きました。
そうすると、御主人様の母親がかえってくる音が聞こえました。
猫はその隙間を見逃さず、一瞬のすきに外に出ました。
母親は焦りました。
が、もう時すでに遅しです。
猫は見事に外の世界に飛び出しました。
そこには、見事なほどの晴天と太陽が燦々と降り注いでいました。
猫は御主人様をみつっけるために歩き回ります。
愛おしい、大好きな御主人様にあうために。
*
何日、何ヶ月、何年たった頃でしょうか。
猫はまだ、諦めていませんでした。
猫は、さがして、さがして、探し回りました。
来る日も来る日も、決して足を止めることもなく、かといって、自暴自棄になることもなく。
猫は色んな人と会いました。
ときには貧しくて盗みを働いてしまった少女と、ときには優しいけど叶わぬ恋をしてしまった青年と、ときにはポカポカするような家族たちと、、、
猫はたくさんの旅をしました。
沢山の出来事を見ました。
別れと出会いを繰り返しました。
ただただ、御主人様とあうためだけに。
そして、猫は今丘の上に立っています。
海が見える、小さな丘。
星空が近く輝いているこの丘に。
見逃してしまいそうなほどに、か弱くて、でも優しい花が一面に咲いています。
柔い風に誘われ、運ばれてきたこの場所に、御主人様はいました。
猫は、その前に横たわります。
猫は気がついたのです。
ー御主人様はいなくなったのではない、星になったのだ。
ということに。
主人様が、猫を誘います。
猫は御主人様に飛びつくように、今までの寂しさ、あえて嬉しいという嬉しさをぶつけるように。
猫は御主人様に抱かれて、ともに星へと帰っていきました。
猫のながい、ながい、ながい旅がようやく終わったのでした。
*
猫が星になったあと、そこには小さな、か弱く、可愛らしい2種類の花があたり一面に咲いていました。
御主人様は、星になりました。
猫は、星になりました。
猫は思ったのです、幸せだ、とー



