ただ、君に笑っていてほしかった。~30日の奇跡と、空白の19日の秘密~

 カーテンの隙間から差し込む光。
 眩しくて、思わず目をつぶってしまう。
 一階からは、なんだか忙しそうな声がするが、俺には関係ない。
『……起きるか』
 リビングでは、満月(みつき)がぐったりしている。
「大丈夫か、満月(みつき)……」
「うん、まあ。……あ、はい」
「三十八度……。熱があるわね。今日は休みましょう」
「うん……。風邪かな……」
 そういえば、最近風邪が流行っているらしいって、雪宮(ゆきみや)が言ってたな。
「……お母さん、仕事行くから。学校休む連絡は入れといたから」
「うん、ありがと……」
 満月をじっと見つめてしまう。