ひとりで歩く通学路は、やけに広く感じた。
いつもなら碧斗のくだらない話を聞き流したり、今日の昼飯の話をしたりしてたのに。
俺は碧斗という存在が、自分が思っている以上に日常に食い込んでいたことを痛いほど思い知らされていた。
当たり前のように隣に碧斗がいた。
だからなのか、碧斗がいないだけでこんな気持ちになるなんて……。
なんだろうな……胸にぽっかりと穴が空いたみたいだ。
夕日が伸びる自分の影を見つめながら、俺は昨日のことを思い出していた。
たしかに俺、最低なことをした。
あれは自分でもダメなラインだったと思う。
でも……だからって無視まですることはないだろ……っ。
俺だって謝る意思はあったのに、聞いてくれなかったのは碧斗の方だ。
だいいち、元々俺たちは友達だったのに、俺のノリを本気にして付き合うことになって……別れてくれなかった碧斗だって悪いじゃねぇか。
そうだ!
碧斗のことなんか考えることねぇよ。
元々は俺は別れたくて色々頑張っていたんだから。
別れられて良かったじゃねぇか!
作戦は成功!
俺は自由になった。


