う“……。
悠馬の純粋なつぶやきに心をグサっと刺される俺。

そりゃぁそうかもしれないけどさ、勢いが大事な時だってあるだろう?

ほら、男らしさをアピールするならこう勢いに任せてだなぁ……。

「短絡的なんだよ」

一樹はメガネをくいっとあげながら言う。

「恋愛の勝率を上げたいなら、もっと相手のことを知らないと」

これでも知ったつもりだったんだよ。
唯奈ちゃんが彼氏がいるってことは知らなかったけど……。

俺たちのやりとりを黙って聞いている碧斗。

「まっ、じゃあ俺誰か紹介してやるよ」
「マジで!?」

悠馬は誰とでも仲良くなれるタイプで、男女共に友達が多い。
悠馬に紹介してもらって、出かけたりして仲を深めていく方が上手く行くかもしれねぇ。

「じゃあ参考までに凪はどんな子がタイプなの?」

「タイプか……」

あんまり考えたことなかったな。
今までは直感つーか、いつもピンっと来たら好き!ってなってたし。

「……うーん、一緒にいて落ち着く人、かな」

ぽつりと口にすると、横で悠馬が少し驚いた顔をした。

「へぇ、意外とちゃんとしてんじゃん」

「意外とってなんだよ」

俺の言葉に一樹が続ける。