俺の胸は期待に膨らむ。
しかし――。
「……ついてるよ」
なんのためらいもなく手が伸びてきて、俺の口元からそのご飯粒を取る。
すると、あろうことか碧斗はそれをパクっと口に入れた。
なっ……。
お、ま……それ、彼氏が付き合ってる女子とかにやるやつ!!
「ふふ……そんなにお腹空いてたんだ、かわいい」
な、なんでそんなこと平気でできるんだよぅ……。
「凪がかわいい?さすがにそれは……」
「俺も反対」
悠馬と一樹が引いた目で見ている。
そうなんだよ。
そうなるはずなんだよ泣。
なのになんで碧斗にはならない!?
もしかして……碧斗のやつ……ちょっと頭のネジが外れてるんじゃねぇか!?
「碧斗、もしかしてここ最近強く頭をぶつけたりしたか?」
「えっ、してないけど……」
じゃあ一体なんなんだ!
今の所全部失敗に終わってる。
それからも、ちょいちょいわがままを言ったり、ガサツなところを見せたりしてみたものの……碧斗にはなにも響かず……それどころかなんか嬉しそうな顔をする始末。
絶対に別れたいって言わす!と意気込んでたのに、完全に意気消沈してしまった。
もしかしたら碧斗は催眠術にでもかけられているのかもしれない。
でも、そんなことで諦めたらダメだ!
俺は女子と付き合って、ハッピー青春ライフを送るんだ!
そのためならどんなことでもする!


