「お前ら〜〜!」

こいつらには心がないのか!?

「……碧斗だけだよ、俺に優しくしてくれるの……」

俺はシクシク泣くそぶりをみせながら小さくつぶやく。

「碧斗だって、頑張ってるもんね」

そう、頑張ってるんだ。
これでもな。

「「また甘やかしてる……」」

悠馬と一樹があきれたように言った。

こんなのが俺の日常だ。

みんな同じクラスの高校2年。
そろそろ進路も考え出さないといけないだるい時期。

我ながらいい友達に恵まれたと思うけど、俺の青春ライフはまだまだ先らしい。