ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる


「と、とにかく、気が合うのは当然だ!だってダチなんだからな!」

仲良くしてるのは気が合うからに決まってる!

「そう?俺と凪は合ってる感じしないけど」

一樹が遠慮なしにそんなことを言う。

「それは、えっと……」

合わなくたって仲がいいのはある。
えっーと、えっとつまり?どういうことだ?

すると1時限目開始のチャイムが鳴り響いた。

「やば、急いで戻らないと」

悠馬と一樹は小走りで教室に戻っていく。

つーか、けっきょくなんにも聞き出せなかった……。
しかも逆によく分からなくなったし!
クッソ……聞かなきゃよかった。

俺はとぼとぼと教室に戻っていった。

教室のドアを開ける。
そこには、もう自分の席に戻っていた碧斗の姿があった。

パチリと目が合うと、
……目が、合ってふわりと笑いかけてくる碧斗。

うわ……。
俺は思わず目を逸らした。

もう、そういうのもやめろよな。
俺にやるならみんなにもやってくれ!

なんで俺だけなんだ……っ。